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KICK WHEEL 蹴轆轤について
電気ロクロが高速道路なら蹴ロクロは一般道を車で走るのに似ています。
一蹴りで4〜5回転ほど。
信号待ちの時間を楽しむように轆轤が止まれば形や厚みをみることができ、気が向けばUターンも自在で右に蹴り左に蹴り、小回りが利きます。
電気ロクロを使うより制作スピードは遅くても、弱く変化のある遠心力からおっとりした調子や土の触覚感を得ることができます。
また市販の型作りのものや重心が低いのものは腰周りが肉厚で重く、持つとぼってっとした感じが手に残りますが、蹴轆轤は遠心力が弱いので腰周りをキュッと絞って作り上げることができるため、腰周りの余計な肉厚感が無く独特の軽さと持ちやすさが生まれます。
粘土の塊から両手で包み込むように押し上げたり、下から上にゆっくりと螺旋を描いて形づくり、塊から糸で切り離します
翌日半乾きになった器体を裏向けて蹴ロクロに固定、
均一な厚みを目指し、器の重心が真ん中に
合うようにカンナという道具で削り出します。

大工道具や日本刀など、使い手との一体感が求められる道具は、必ず重心が真ん中になるように作られています。
また登山の際に重いものはリュックサックの真ん中に詰めると疲れにくくなる等、重心を中央に合わたものは、人体の動きに即しています。
蹴轆轤で器を形づくる際、水挽きのときにあらかじめ均一な厚さに作り、削りのときに重心が真ん中にくるよう調整します。
マグカップ等は持ちながら取っての長さや形をとってを含めて重心が真ん中に合うようにひとつひとつ調整します。
市販のものとは違う、持ち手のふわっとした感触は持ちやすいからで、欠けやすいとか割れやすいということはありません。